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サルの惑星

毎日がジェットコースターのように波乱万丈の研究室に所属していると、いつの間にか日記を書かないことが習慣になっていました。生きるも死ぬも自分次第。サルの生き様をどうぞ!

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土木って?

 今日は2限にF岡先生の「河川工学」の授業を受けてきました。前にも言ったとおり、F岡先生の授業は河川についてだけでなく、土木とは何ぞやというところまで教えてくれる世の中でここでしか聞けないものなんです。

 今日はまず、最近の(土木の)学生は勉強の範囲が狭いという話から始まりました。土木の世界では地盤工学が基礎になるわけですが、学生が研究室に入ると河川研究室は河川だけ、計算研究室は計算だけと偏ってしまうのはイカンと言ってるわけです。

 また何事も基礎を固めなければいくら応用をやっても意味がないと言っていました。つまり、川に行ったこともない人が流れの数値解析を行ってもダメだということです。プログラムを使って計算をするのは誰でもできるが、それぞれの現象を理解し、幅広い知識の下に物事を大きく見れるような技術者になるほうが面白いし、大事だと先生は強く言っていました。

 次に、河川の災害対策に関する話をしていました。

 去年甚大な被害をもたらした豪雨災害。その対策として国が打ち出した対策の1つが

 「ソフト対策とハード整備が一体となった減災体制の確立」

というものです。これは主に前々から問題にあがっていた旧来型の地域コミュニティの衰退(つまり近所付き合いの希薄化)を解決しようとするもので、財政が破綻した今、できることはソフト対策だといっているのですが、先生はそれは違うと言います。

 「ソフト対策に過大な期待をしてはいけない。ソフト対策はコミュニティの体質に影響され長続きはしないもの。それにソフト対策も資金がいる。」ソフト対策は今日明日の話ですが、ハード整備というものは長いときは100年のスパンをみることもあります。財政困難な今だからこそ、現存する防災施設を維持管理し、長期的に社会基盤を開発していくことが大事だということなのです。

 さらに、過去に無駄な投資をしてきた土木業界は今、レベルが下がったと先生は言います。現在も同様に何をするにも税金を使い、当然世間は同じように無駄な投資だと思うこともあるでしょう。世間の土木に対する認知が低いのは我々土木技術者のせいだとも言っていました。

 日本は非常に豊かな国です。しかし災害やテロに対して果たして安全な国だと言えるでしょうか?日本人は軍事に関する出来事、つまり有事には危機感を感じているかもしれませんが、災害対策や都市計画に関しては多少なりとも満足している、または鈍感になっている気がします。シビリアンの地盤沈下がシビルエンジニアリングの大きな問題となっているのです。まだまだ土木にはやることがいっぱいあります。「減災」「危機管理」これらも土木なんです。
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コメント

いや~、土木って本当に面白いですね。(水野はるお風)

  • 2005/06/22(水) 20:17:36 |
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  • Tommy #-
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